阿部顕嵐くんの碧棺左馬刻様についての感想など

 

阿部顕嵐くんと碧棺左馬刻様にまつわるお話をします。どちらかというと阿部顕嵐くんのオタクに向けて、いろいろあったけどあなたのとこの顕嵐ちゃんよかったですよ!という話をしたいので、まずはヒプノシスマイクのことやそれにまつわることについて。阿部顕嵐くんのことだけが知りたい方は飛ばしてくださって大丈夫です。最後の方に書いてます。

 

 

ヒプノシスマイクとは

いきなり丸投げで申し訳ないんですが、H歴うんたらかんたら〜〜の世界観のくだりは公式サイトで見てください。それを踏まえたおおまかなストーリーとしては、2年前に言の葉党の女性たちがクーデターを起こし政権が変わってH歴になり、刀狩のようなことをして武力をそいだ代わりに“ヒプノシスマイク”という特殊なマイクを特定の男性たちに与えます。で、そのマイクを使って男性たちは各々の信念のために戦う(ラップで)――という感じです。何を言ってるか分からないと思いますが、ヒプノシスマイクとはこういうものです。

 

現在展開されているストーリー

  1. 過去編(漫画、優勝CDの回想シーン)
  2. チーム結成(漫画、初期4ディビジョンCD)
  3. チーム結成〜第一回戦の間の話(アルバムのドラマトラック版)
  4. 追加招集チーム結成(オオサカ・ナゴヤCD)
  5. 第一回戦前日(漫画・各バトルCD)
  6. 第一回戦(漫画)
  7. 決勝後の話(優勝CD)

 

……3のところの時系列がちょっと怪しいです。今回の舞台は上記リストの2〜5の間にあたる部分の舞台オリジナルストーリーです。

 

 

碧棺左馬刻様について

まずは彼のプロフィール。

  • 誕生日:11/11
  • 年齢    :25歳
  • 身長    :186cm
  • 体重    :67kg
  • 職業    :ヤ○ザ

 

そして生い立ち。

父、母、妹の(おそらく)4人家族。家庭内暴力があり、母は父を○して自らも命を絶ってしまった。2年前までは妹と共に暮らしていたが、現在は別れて暮らしている。腕に着けているブレスレットは妹か母に貰ったお守り。また、(おそらく)その2年のうちにヤ○ザの若頭になっている。伝説のチーム“TDD”の元メンバーの1人(ちなみに他のメンバーは各チームのリーダーです。一郎とか)。当時は一郎の憧れであり、左馬刻も一郎のことを可愛がっていたが、何かのきっかけでお互いいがみ合うことになる。ライミングの都合上、左馬刻“様”が語呂がいいので基本的に様付け。(俺は左馬刻様だ 貴様は誰だ)

ヤ○ザの若頭なので、ガラ悪いしすぐ怒るけど身内には優しい一面もあります。マイク以外の戦闘(ステゴロ)もやる。あと、これは完全に妄想なんですけど、たぶん何人か人○してるしコンクリートにつめてる。

いや、ここに阿部顕嵐くん持ってくるん正気か

 

 

ヒプステの難しかった点

ここちょっと長いし散々書かれてると思うので、左馬刻様と阿部顕嵐くんのことだけ知りたい方は飛ばしてもいいです。

 

CD原作であるということ

本公演の原作にあたるヒプノシスマイクですが、当初は“声優”と“ラップ”という二枚看板のコンテンツでした。そして音楽原作と銘打っていた(はず)(もはや記憶が定かでない)。

ラップ(ないしヒップホップ)というのは、基本的に歌う人の“バックボーン”でもってリリックに“説得力”がでます。例えば、

“俺は東京生まれヒップホップ育ち悪そな奴はだいたい友達”

とかを、垢抜けないボサボサ頭のメガネくんが歌っても「はあ……そうすか…」てなりますが、ギラッギラでゴリッゴリのヤンキーやパリピが歌うと「ウワッ!強ッ!!!」てなります。その説得力によって、聞いている側の魂を揺さぶるんですね。まあ普通に耳触りがいいだけのライトめのラップもあります。そもそもラップというのは歌い方のことなので。ジャニーズに多いのはこのタイプです。これもこれで面白い曲多いので、どちらがいいとかはないです。

で、声優がラップするにあたってキャラクターという“ガワ”を作ったのは、そっちの方がオタクがとっつきやすかろうという理由ももちろんですが、バックボーンによる説得力を持たせるためだと思うんですね。演じる声優たちも少ない情報(声優たちには情報公開されていたかもしれないが、我々オタクにはドラマトラックが全てだった)からキャラクターの解釈を作って、ライブでキャラクターのていでパフォーマンスしてくれるので、このバックボーンは声優自らが作っていったという面もあります。

まあ、概念で言えばバーチャルYouTuberとかバーチャルジャニーズ(あすかなちゃん)とかに近いかもしれん。概念で言えばね。本人じゃないのに本人という感じが。

 

そういった理由から、“声優とキャラクターを分けて考えるのが難しい”コンテンツのひとつと言えます。(ex:コミカライズ解釈違い事件)

 

 

山田一郎、木村昴という男の存在

“声優とキャラクターを分けて考えるのが難しい”。この最たるものが、このコンテンツの顔こと山田一郎役の木村昴くんです。ヒップホップ育ちの彼は、このプロジェクトのリーダー的存在であり、ラップの指導者でもあった。

そうしてしばしば、オタクの間で山田一郎と木村昴くんの同一視が行われるようになるのですが(主語がでかくて申し訳ない)、これは山田一郎の圧倒的なカリスマ性木村昴のリーダーシップによるところがおおいにあります。また、作中において「ただの木村昴じゃねーか!」という箇所があるのも理由として挙げられます。

これまで山田一郎と木村昴くんは切っても切れない関係でしたが、今回高野洸くんが木村昴ではない山田一郎の最適解を演じてくれたことにより、山田一郎という男が木村昴くんの手から少し離れたかな?という印象を受けました。

 

 

 

ヒプステに対する初めの印象〜行くまで

聞いてください。ある日こんな告知がされました。

 

 

ふ、ふ〜ん……なるほどね…?2.5やるのね?ヒプくん…ふ〜ん………ん?阿部顕嵐?辞めジュじゃん!!!(周りにジャニオタが多いので、阿部顕嵐くんがTravis JapanだったことやLove-tuneだったこと、そのメンバーたちが一斉に退所し、数ヵ月後に7ORDERprojectとして舞い戻ったことなどは存じ上げております。ジャニオタじゃないけどジャニーズは好きです)

 

そしてこうなります。

 

 

 

めちゃめちゃ予防線張ってる!!!!

 

いや、正味な話、この時点では「フライヤーの写真どうにかならんかったんか!?」という気持ちと「“あの”ステラで18Kは高ぇだろ!!!こちとら遠征費もあるんやぞ!」という気持ちしかなくて、口を開けば批判しそうだったので、一旦無かったことにしました。観てもないのに公の場で好きなものを批判するのは嫌なので……

 

その後ちゃっかりSixTONESさんのライブに同行させてもらったのですが、誘ってくれた友人やその友人に「ヒプステ行くんですか?」と聞かれた際にも「いや……阿部顕嵐くんのお顔がいいのは知ってるんだけど!?あの写真は良くないと思う……あと、二次元の左馬刻様が好きすぎて、イメージとちょっと違うからダメージうけてる…ラップうまくて面白そうだったら考えるけど、まだなんもわかっとらんから……」というニュアンスの言葉でお茶を濁しました。濁せてないか。

 

で、これですよ。

 

この時点で、少なくとも魅せるラップはできそうだぞということがわかったので安心します。なんなら音源めちゃかっけーじゃんとも思ってます。

 

そして始まって少ししたら、フォロワーさんフォロイーさんの中にも18K(以上)の壁を越えた猛者が現れだしました。それがまあ楽しそうなこと!!!!!チョロオタの私は、見たい寄りに心が傾いていきます。

 

トドメがこれ。

 

 

 

ANTHEMをミックスしてんの、めっちゃいいじゃん……(チョロオタ)

 

 

しかしここで、新たな不安が生まれます。果たして阿部顕嵐くんは碧棺左馬刻成り得るのかという。いや、まず身長からして違うのは他の人とのサイズ感もあるのでまあ譲るんですけど、動画を見てますます思ったのが線が細すぎるなということ。これよそでも再三言われてますよね、すみません。

2つ目の動画の“すっこめ臆病なhater”あたりがわかりやすいんですけど、服余りすぎでは!?碧棺左馬刻様も作中では線が細い方なのですが、阿部顕嵐くんが他の役者と比べてあんまりにも細すぎる。それか衣装のサイズ合わせ間違えたか?二郎三郎で受けたら左馬刻様になったか?

とにかく、25歳のヤ○ザ若頭(ステゴロもやる)には見えない。17歳の不良少年て感じ。(ていうか、高野洸くんと阿部顕嵐くんって同い年なんですね。見えん……)

 

ただ、2つ目の動画51秒くらいの表情見てください。いや見て!いい顔してるから。いい顔してるから………………いい顔してるでしょ。他の立ち振る舞いもまあ、悪くはないし……解釈は一致していると思うし……いやあ、これ左馬刻様降りてきたなってところあるかも…凶悪そうな面が似合う………んん…

もう少し様子見てみよう。(様子見すぎである)

 

というわけで、18K+交通費(ステラボールまで)の現地はまだ不安で行けなかったのですが、4K+交通費(隣の県の映画館まで)のライビュは行けました。これが私の様子見です。結論から言うと、ブクハマ再演があれば18K以上払って現地行くレベルでよかったです。

 

 

 

阿部顕嵐くんの左馬刻様とご対面

まず席なんですけど、最前列の端の方で、右隣2人が7ORDERprojectのオタクたち(娘と母かな?)で、ヒプノシスマイクの知識はなさそうな方々でした。(1人で感情の昂りを処理できず幕間で彼女たちと話したので、阿部顕嵐くんのオタクではないと分かった)

 

 

ここから阿部顕嵐くんの話になります

何度も言いますけど、阿部顕嵐くんと碧棺左馬刻様って全然違うんですよ。共通点は顔がいいことくらいですよ。しかし、脚本に助けられた節もあるかもしれませんが、立ち振る舞いが碧棺左馬刻様だったんですよ。(佐久間大介くんとかに助言もらってたらオタクとして微笑ましいんですけど、そういうエピないですかね?誰かに相談乗ってもらったって話はどっかのインタビューで見た。ソースなくてすみません)

それは不機嫌そうな顔であったり、気だるげな雰囲気だったり、鋭い目つきだったり、前述の凶悪そうな表情だったり。で、阿部顕嵐くんの線の細さはマイナス面であるというふうに述べていましたが、もちろんいいところもあります。特筆すべきは脚!左馬刻様はステゴロもやるんですけど、今回の舞台ではとくに脚技をよく使っていた印象です。阿部顕嵐くんの細長くて可動域の広い脚で繰り広げられる脚技(ダンスの振付、殺陣っぽいもの、合間のだるだるしてるときに脚で小突く……など)…いや、良すぎるのでは???

キャラクターがどういう風に動くのか?というのは、漫画原作でもなかなか想像できないですよね。況やCD原作をや……なのですが、ステージ上で脚技を使う阿部顕嵐くんを見て、MAD TRIGGERCREWの碧棺左馬刻だーーーーーーーッ!!!!!!!このヤ○ザ蹴りは浅沼晋太郎のやつ!!!見たことあるぞ!MAD TRIGGER CREWの碧棺左馬刻だ!!!!!!お前が!左馬刻様だ!浅沼晋太郎さんは、碧棺左馬刻役の声優です)と思いました。

ヒプノシスマイクの特性上(かは知らんけど)、キャラクターを演者に投影するのが得意なフレンズになっていたので、一度阿部顕嵐くんに碧棺左馬刻様を感じたらもう脳汁がドバドバ出てしまった。これは危ない。

 

私は良すぎるものを見るとその圧で仰け反ってしまう習性があるのですが、左馬刻様(阿部顕嵐くん)がカメラに抜かれる度に仰け反ってしまい、しかし最前列で視界の逃げ場がないので、どうにかその圧を発散させるためにわなわなしたり、「ヒーーーッ!(超小声)」て奇声を発したりする始末でした。

こいつ完全に顕嵐サマにやられとる

 

浅沼晋太郎さんの碧棺左馬刻は、さすがヤ○ザの若頭!堂々としてる!オラついてる!尖ってる!少し影があって、包容力もある!でも意外と子どもっぽいところもある!少し不器用で、人たらし!という欲張りセット(個人の感想です。先月のラジオなどが参考になるかもしれないので貼っておきます#005 碧棺左馬刻(ヨコハマ・ディビジョン MAD TRIGGER CREW、Mr.Hc)編 - ヒプノシスRADIO -Spotify Edition- | Podcast on Spotify)で、ライブで浅沼さんが左馬刻様のていでやってくれているパフォーマンス=だいたいのオタクの中の左馬刻様のイメージなんですよね。

阿部顕嵐くんの碧棺左馬刻はこれにあまり当てはまらなくて、儚くて脆そうなのにナイフのような鋭さもあり、不器用さも出てるし、グループ内最年少なりの可愛げもあり、なにより、少し苦しそうに叫んだり、声を絞り出しながら歌っているのがほんっっっっまに良かった………

 

 

まあこういった理由もあるんですけど、別の理由もあるんですよ。

 

碧棺左馬刻という男は、前述の生い立ちゆえにアウトローになったと推察されるので、苦しんでいるのももちろん似合うんですよ。だって苦しみながら生きてきたから(まだオタクの脳内だけの話です)。でも、原作においてそのへんは“事実としてそう”なだけで、掘り下げなどはされてないんですよ。つまり、苦しみながら生きてきたであろう彼の苦しんでいる姿をこんなに長い時間やってくれたのは阿部顕嵐くんだけなんですね。いや〜〜〜〜…これは拗らせオタクの脳に効く………

 

もちろん、普通にそういう左馬刻様が解釈違いなオタクもいると思うんですけど、少なくとも私は阿部顕嵐くんがそういう左馬刻様をやってくれて良かったです。というか、既に顕嵐サマに精神攻撃されているので、顕嵐サマ;;;;;めちゃ良;;;;;;;あ、あらんさ…あ………ヴッ…………;;;;の感情で溢れてたぶんもう手遅れです。

 

あと、ストーリー中は不機嫌そうな顔か口角上げて歯を見せる不敵な笑みか、ゲテモノのくだりで戸惑う顔しかしないのに、1番最後はけていくとき礼したあとに阿部顕嵐!!!!!!!て感じのニコォ!て笑顔を見せてくれるんですよ。隣の7ORDERprojectのオタクが顕嵐ちゃんスマイル!!!!って言ってた。しかもこれ2回あったんよ。2回目はカメラでアップで抜かれて、シアター内ざわついた。

あ〜、でね、左馬刻のオタクね、そういうの好きな人多いのよ。わかってんじゃん………………わかってんじゃん……………あ〜〜〜〜好きですね

 

 

元ジャニーズであるがゆえのステージングの上手さであるとか立ち姿の良さだったりは、もう他の人が擦りに擦りまくった話題だろうから割愛します。

あのスタンドマイクを上手に扱えてて偉い。

 

舞台の音源聴けるのでおいときます。

 

あとこれも

 

 

以上!

 

は〜〜なんか色々書きたいと思ったんですけど、言語化ってすごい難しいな…全然まとまらない。要は、へ〜どれどれ、ちょっくら見てみますかね〜て不安半分で見に行ったら予想を大きく上回るものを見せられて、興奮しすぎて寝つけなくて結局朝の6時まで起きてましたっていう話なんですけど。

とりあえずこの辺で終わります。何か書きたいことを思いついたら追記します。

再演あったら現場行くって書きましたけど、1人で消化できる気がしません助けてください。